
Case Study_167
導入サービス:EIRLCloud
AI画像診断
ご支給ください
一の橋内科・循環器内科
東京都狛江市岩戸南1丁目4−11
1.導入の背景:AI 診断の導入を望むも「導入コスト」を懸念
胸部レントゲンの AI 診断が普及しつつあるというのは色々な記事で見ており、そういうものが使えたら良いなと思ってました。しかし、恐らく導入コストが高くしばらくは使えないだろうなと諦めていたところでしたね。そうした時に DM(ダイレクトメール)をきっかけにEIRL を知り、月2万円で使えるというのを聞いて最初は驚きました。
2.導入の決め手:「安価な導入価格」と「簡便な使用感」が決め手に
安価な導入価格が決め手になったのもありますが、2週間のトライアルでは、使用感もよく、何かわからないことあったらすぐに対応いただけるなど、スタッフの皆さんの対応も大変良かったです。また、撮影した画像データを DICOM に落としてアップロードするというのが簡単に出来るのかやや不安でしたが、思った以上に簡単で時間もかからないので、全く負担になりませんでした。実際の解析結果については、例えばニップルの誤読や、肋骨と肋軟骨の移行部は結節に見えたりすることがあり、それらを誤って検出することはありますが、EIRL に検出されてもう一度見直すというチャンスをもらえるのはすごく大切なことだと思いまし
た。
3.活用方法:医師+EIRL のダブルチェック体制で
当院では循環器の患者さんが多く、お一人当たりおよそ4ヶ月に1回、胸部レントゲン検査を実施しています。1日当たりの検査数は5件から10件程度になります。EIRL 導入前は私一人で、導入後はそれに EIRL が加わった形で読影をしています。1日の診療が終わったら1日分のデータを DICOM に落とし、EIRL にアップロードして結果を参照します。何か所見が見られた場合には、もう一度レントゲン画像を見たり、過去のものと比べたりして確認をしていきます。それをカルテに、AI 診断でこういうことを指摘されたとか、記入しておくんですね。
4.活用所感:他の作業と並行し、5分程度で画像のアップロード完了
EIRL を利用し始めた当初は、アップロードが開始されているのかややわかりにくい印象がありました。しかし、最近はこれをやれば間違いなくアップロードされることが分かりましたので、少し他の作業をして振り向けば、ちゃんとアップロードされており、5分はかからないですよね。EIRL を導入したことで、今までよりも丁寧にレントゲンを見るようになりました。一回一回しっかり見ないとEIRL に馬鹿にされてしまうので、初めからしっかり見ておこうという気持ちの変化がありました。
5.導入効果:患者さんにとっても、医師にとっても、安心感を与えてもらえた
胸のレントゲンは一つ疑いだすと、どこも異常な所見に見えてくるんですよね。ちょっとした血管だとか、骨だとか、肋軟骨移行部だとか。そういうものに対して EIRLが何も指摘しなければ「これは大丈夫なんだな」と安心感がありますよね。また、先日、右胸の上の一番内側のところにちょっとした肺炎があったんですよ。ちょっとおかしいなと思って
いたら、EIRL でも結節として指摘され、やっぱりこれはおかしいんだという確信を持てました。逆に、全然意識してなかったところを EIRL に指摘され、再度確認すると確かにそう見える箇所があり、患者さんと相談の上でCT を撮ったこともありました。結局、CT では所見は見られず「良かったね」ということになりましたが、こういったケースは患者さんにとっても、医師にとっても、安心感を与えてもらえるということになりますね。
6.AIへの展望:AI によって医師の役目・役割も大きく変化する時代へ
今は24時間の心電図の AI 診断というのも始まってますし、ライフスタイルの見直しから治療法の選択まで、様々な領域にどんどん AI が絡んできて、医師の役目や役割というのも大きく変わっていくと思います。そうした変化に置いてきぼりにされないように勉強していかないといけないと思いますし、恐らくあと10年もすると、個人の生体情報を一つの箱に入れると、色々なことが分かる時代が来るのではないかと期待しています。